清算手続きと倒産手続きの違い

債務整理についてインターネットなどで検索してみると、「清算」「倒産」「破産」など似たような言葉がたくさん出てきて、混乱してしまう方も多いと思います。ここでは、「清算手続き」と「倒産手続き」の違いなどを中心に用語を整理します。

まず、「倒産」とは、正式な法律用語ではありません。一般的には、会社の経営が立ち行かなくなり、債務の支払いが不能になったり、経済活動を続けることが困難になることを指します。そして、一般的に「倒産」の中には、破産だけでなく、民事再生や、会社更生、特別清算、私的整理など、債務整理に関する法的な手段が含まれるようです。

「清算」とは、債務整理の方法の一つです。清算と対照的に言われる方法は「再建」になります。「清算」は、支払不能や債務超過に陥った事業を行っている法人を解散したり、破産手続きを行うことにより会社自体を消滅させてしまう方法です。代表的なものに、破産手続や特別清算があります。

「再建」は、会社の債務の減免や期限の猶予などの方法をとりつつ、事業を継続することで、少しずつ債務を返済し、会社の事業の再生をするものです。「清算」とは、会社が消滅するかしないかに大きな差があります。代表的なものに、私的整理や民事再生、会社更生があります。

倒産と清算の違いについてお分かりいただけましたでしょうか。

簡単にいえば、倒産する場合の方法の中に、清算型の方法があり、清算型の方法の中に破産手続や特別清算があるというイメージです。

このように、倒産と一口に言っても、とりうる手段はいくつもございます。債務整理でお困りの会社経営者の方はお気軽に弁護士にご相談ください。

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